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Making 2026.09.09 Reading 3 min

なぜ最初のドロップを2型にしぼったのか

Tシャツとショーツ、たった2型。ブランドの立ち上げとしては少なすぎるかもしれません。それでもここから始めることにした理由を、決めきる前の迷いも含めて書いておきます。

ブランドを立ち上げると決めたとき、最初に出てきたリストには12型ありました。Tシャツ、ロンT、パーカー、スウェット、ショーツ、ロングパンツ、キャップ、ソックス、バッグ……。バスケットボールをやっていた人間なら誰でも思いつく、当たり前のラインナップです。

その紙を1週間眺めて、最後に残ったのが2型でした。

「全部ある」は、何も選んでいないのと同じ

12型のリストを見ていて気づいたのは、どれも「あったほうがいいから」入れていたということでした。つまり、そこに理由がない。誰かが欲しがりそうだから並べただけで、自分たちが「これを世に出したい」と思ってつくったものが一つもなかった。

ブランドの最初のドロップは、名刺のようなものだと思っています。12枚の名刺を渡されても、相手は何も覚えられません。

10型つくるより、2型を定番にするほうがずっと難しい。

型数が多いと、1型あたりにかけられる時間は当然減ります。生地の選定、サンプルの回数、洗いのテスト。そこを削って12型出すのと、削らずに2型出すのと、どちらが「また買いたい」に繋がるか。答えは出ていました。

生地を決めるまで

Tシャツの生地は、薄いものから順に試していきました。軽くて着やすいのは、間違いなく薄いほうです。試作を着て過ごした最初の一週間は、これでいいじゃないかと思っていました。

変わったのは、10回洗ったあとです。首まわりが少し波打ち、身頃が薄く透けはじめた。二年目に部屋着になるTシャツの手前の顔でした。

最後に選んだのはポリエステル100%です。着はじめの表情は綿ほど柔らかくありません。それでも選んだのは、洗ったあとの落ち着き方と、そこから先の長さが明らかに違ったからです。買った日がいちばん良い服ではなく、半年後にいちばん良い服にしたかった。

ショーツを「街で浮かないところ」で止める

もう1型のショーツで悩んだのは、丈と光沢でした。競技用に振ればいくらでも軽く、速く乾く生地があります。ただ、そのまま街を歩くと、どうしても「今から試合です」という顔になる。

RIMOTION がつくりたいのは、ボールを持っていない時間にも着ていられる服です。だから、動けることを削らない範囲で、テカりの少ない生地を選び、丈は膝上で止めました。ポケットは深めに。スマートフォンを入れたまま歩いても落ちない深さがあれば、コンビニにも寄れます。

増やすのは、これから

2型で足りると思っているわけではありません。ロンTもパーカーも、いずれつくります。ただ、それは「あったほうがいいから」ではなく、この2型を着てもらった人の言葉を聞いてからにしたい。

最初のドロップは、こちらから一方的に出すものです。次のドロップからは、受け取った反応が混ざったものになる。そのほうが、円としては正しい気がしています。

リングの向こうには、まだ見ぬ景色がある。想いのままに、進み続けます。

RIMOTION / DROP 001 について詳しくは 商品ページ をご覧ください。